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土曜の深夜、仲間が集まってきた。
リーダーのデトマソパンテーラが、首都高速に入った。
ポルシェ、ロータス、フェラーリ・・・十数台のスーパーカーたち。
新宿から湾岸習志野までの公道バトル。
当時、86年式ポルシェ911カレラに乗っていた。
リアーヘビーのカレラが、カーブでケツを滑らす。
カウンターをあて、コーナーを立ち上げる。
直線でアクセルを床まで踏む。
ケツが沈み、体がシートに押しつけられる。
ポルシェ乗りの最高の喜びである。
先頭では、ポルシェ911ターボフラットノーズがデトマソパンテーラをパスした。
そのポルシェがブレーキの悲鳴を上げた。
カーブを抜けた先になんと渋滞していたのである。
渋滞の最後尾の車に激突した。
そこにデトマソパンテーラも突っ込んだ。
次にロータスエスプリが突っ込み、完全にロックしたフェラーリ308クアットロヴァルヴォーレも突っ込んだ。
ポルシェカレラもフルブレーキでコントロールを失い、親友の308に突っ込んだ。
車は大破したが幸いにもみんな軽症だった。
スーパーカーの祭典が終焉を迎えた。
そして、公道を卒業して、サーキットへバトルを求めた。

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